プロジェクト繁忙期に休む
前回に続く破天荒くんの軽い上司いびりならぬ、冷や汗をかいた話。
プロジェクト繁忙期に2週間いきなり休んだことがあった。でも、そうでもなければ燃え尽きそうだというから仕方ない。
それは燃え尽き症候群には、風邪のようにすぐに効く特効薬はないので、予防が第一だからだ。
オーバーワークの続くプロジェクトにはいる
オーストラリアはブラック企業がないイメージだがそんなこたーない。
業界のプロジェクトのスピードによるものであるから、ある程度は仕方ないのである。
業界中では離職率が高く、それはよく知られた事実だった。
常に2,3のプロジェクトに入れ代わり立ち代わり入るためオーバーワークが続くことはよくあることだった。
オーストラリアで働くイメージ
上司は意地悪くて部下を働かせているわけではない。
ただ、他の国と共同のプロジェクトなどが多く、時差があるプロジェクトなどもちろん会議は夜中までになる。
仕事が終わらないから上司も前日の夜の9時に、「あのデータ、明朝のコンフェレンスで使いたいんだけど」とのたまう。
最終締め切りは「土曜日の夜で!」とか明るく言われる。
オーストラリアに来る前は、私もオーストラリアと言えば青い空の下牧場で牛の乳しぼり的なイメージをしていた。
バスの運転手と他のバスの運転手がG'dayとすれ違いざまに笑いかける、そんなおおらかなシーンはたまに見かける。
でもそれは、みなにあてはまることでもない。
それでも助けを求めるのはいいことだ
破天荒くんに、今回「月曜日から2週間休む」と、金曜日の午後にいわれたときには、ちょっとうろたえたけど仕方ないことだった。
こういうのは最適なタイミングなどなくて、他のプロジェクトで力を使い果たして「もう限界」ってことだったんだろう。身も心もボロボロですっていうサインだ。
だから助けを求めるのはよいことだと思う。ただ、1週間くらい前に言ってもらえると人員配置などもうちょい調整できるので…助かります。。。うぐぐ。
結論は、急に休むのは上司が結構冷や汗かくけど、結果的には破天荒くんが2週間休めたので、燃え尽きないでよかったな、ってことだった。
あまり知らない同僚が、たまたま側に座っていた私にくれたチュッパチャップスをほおばりながら、穴埋め作業に取り掛かった。