地球の小走り方

Running on the globe-元海外駐在員が就活や転職、海外就職などについてを綴っています。

海外就職:コロナ禍でも転職市場は動いていた

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パンデミック前のオペラハウス内。大勢の観衆で賑わっていた。


パンデミックによる不景気

ここオーストラリアでは…

まず教育産業。留学生に頼りすぎていたため、収入減を失っているため、大学教員の地位が危うい。

あと農業。ワーホリがいなくなってしまい、新しく入ってもこなくなったため、ワーホリに頼っていた農作物の収穫作業が進まない。

ツーリズム。航空産業。いわずもがなである。残念ながらヴァージン航空は救済されなかった。

ツーリストに財源を頼っている田舎の都市にとっては、経済的被害は甚大である。

そして、ほぼ空っぽともいえる国際空港。

悲しいが今は待つしかない。

 

一方で金融・プライベートセクターでは

転職市場は動いているようで、金融産業などはヘッドハンターから皆声がかかっている。

自分の勤める会社でも自分の所属する部門は、コロナでの特需が発生したような分野もあり、(法規制変更による法規制遵守へのサポートなど)

コロナで少し動きは緩慢になっているものの、「不景気になった」という水準ではない。

友人たちもパンデミックの最中、続々と金融産業に転職していった。

なるほど、まだ市場は動いているんだーと驚いたときである。

しかし海外からのビザは取れないので、このような産業でも外国人(移民)やワーホリの動きは依然ゼロである。

日本人の海外転職はパンデミック明け、多分ワクチンが導入される2020年の5月6月以降になるのだろう。
でもそれまで海外と接点のある企業で働いて、土地勘を養っておくのもひとつの方法だと思う。国際企業を扱う大手のヘッドハンターとは私も過去に何度も一緒に作戦を練ってもらった。

 

パンデミック中に転職のためにできることは、ヘッドハンターと話し始めたり、ビジネス英語をブラッシュアップしてみたりと、案外無限大にあると思う。

パンデミック下で支えあうコミュニティ

何事もなかったわけではない。

オーストラリアが対中の姿勢になって(いや、ただ単にコロナの原因追及を求めただけなんだけど)

オーストラリアに中国が様々な貿易上の制裁を与える中、会社もテレワークになり、規制で外で飲んだりすることもなくなったため、

私は親しくしていた中国人の同僚と疎遠になってしまった。

どちらにしても会えないのだけど、愛国心の強い彼女にこの状況でなんと声をかけていいかわからなかった。

そんなこともあるけれど、きっと時が解決してくれる。

今度会ったら元気にしているか、聞いてみよう。

悲しいが、今は待つしかない。

ワクチンの開発段階は最終段階のフェーズ3。このままいけば年明けには上市できる可能性が報道されている。

私のように、他の国から来た友人たちは、自国に帰ることもできず早7か月。

お互いに声を掛け合いながら生きている。

運命が巡り巡ってここで出会った友人たちと相変わらず支えあいながら生きている。

ありがたいという気持ちをかみしめている。

ありがたいという言葉では足りないくらいに。

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