地球の小走り方

Running on the globe-元海外駐在員が就活や転職、海外就職などについてを綴っています。

海外で働くきっかけ(1)

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Expression of Interest:
あなたのプロジェクトに興味あります。                     

私の周りで働く若手はとても積極的だ。


データ上で私のプロジェクトを見つけて、「社会的貢献度が高い仕事をしたかったんです。」と面談を依頼された。         

こんな熱い感じを超すくらいの情熱を見せたほうがいいと思う。

逆に、私の新人の頃のように「しろというならやります」的なスタンスでは、やる気のない者扱いされてしまう。             

立候補してきてくれる、やる気のある若手と働くときはプロジェクトとの相性を見つつ、こんなにやる気に満ちたオーストラリア人たちに囲まれて、私も受け身ではいけない、と思う。       

 

どこかでだれかが見ていた     

このようなオーストラリア人社員の熱血ぶりに相対して、日本法人で勤務していた頃、私はオーストラリアに行きたいとかオーストラリアで仕事したいなどと、一言も言ったことがなかった。

でも今から思い返すと、私がオーストラリアで働くことになったきっかけは、とある毎月のグループミーティングだった。

そこで自分の専門とする産業のアジア太平洋リーダーと話す機会があった。

彼はオーストラリア人の弁護士でジョンといった。

毎月に一度、各国で実施されているプロジェクトの内容や新しいソリューションをそのジョン率いるグローバル法人と共有した。

実際にこんな会議は、自分の人事評価とは無関係だった。

結局自分たちのビジネスにとって有益なことだと、その概念や目的にも賛同していたので参加していた。

何かあると、頻繁にそのリーダーと話したり、自分のチームでの成功事例などを共有していた。  

アジア地域のクライアント向け刊行物を書く内部のプロジェクトに入り、私は日本の産業ニュースを四半期に一度記事にし、ウェブサイト上にアップロードした。

それは、あまり深い意図もなく、

ただ誰もやらないなら、やりましょうか、くらいの考えで一度引き受けたのでやっていたことだった。

いつも締め切りは四半期のとある金曜日の夜だったので、自分のプロジェクトが終わった夜遅くに、金曜日の飲み会が終わった後に、土曜日の朝3時までかけて終わらせ、締め切りは這ってでも守っていた。      

 

そんな目まぐるしい日々を送っていたある日、オーストラリアから一本の電話がかかってくることになる。