海外勤務のあれこれ:人種差別なんて今どき・・・あるに決まってる!
海外で働くということを考えたとき自分はマイノリティになる環境で働きたいか、ということを問う必要があると思う。
オーストラリアはmulticultural country(他文化国家)です。
本当に多様な民族、文化の集まり。
だからこそEgalitarianism(平等主義)を掲げてる。
とはいえど、民族ごとにゲットみたいな地域はあるし、職場だって学閥や民族、なんとなくの派閥はある。
うちの会社は英国系・業界では国内最大規模だが、それを例にあげると、上の方のある職位を超えると、白人男性が大部分を占めたりしているので、もう少し多様性を持たせよと人事戦略がしかけられたりする。
(能力・仕事量に応じたものだから、女性が少なくても仕方ないという議論は別の切り口からまた書きたい!
(^ω^))
私はアジア人女性のくくり♀。
10年くらい前は会社にあまりいなかったらしいが、最近は人事の努力あり、増えているらしい。
でも日本も人種差別の話でいうと、外国人は移住するのは難しいし
年間にオーストラリアで受け入れる難民の数は、日本の比にならない。
だから人種差別はどこでもあるということです。
オーストラリアにあるスーパーの求人の話
どこぞの大手スーパーが求人に「オーストラリア永住者優遇。できれば白人。」のようなことを書いて、Fair work act(労働基準法的なもの)にひっかかったそうな。
能力として「ネイティブレベルの英語求められる」というのはOK 。実際はビザの問題などあるから、永住権のある人を探しているのはよくあること。
でも民族、国籍で労働者をTriage(選別・選定)するのはだめということ。
人種差別は根本的にどこの国でもなくならないものだと思う。
どこにでも他者に対して優位性を感じることで自己価値を担保したいという考え方が、悲しいことに、ある。それこそが、本能的な生存競争なのだと思う。
それを避けて、移住するなら差別されにくいあの国を目指そう、
などというのは結構ナンセンスだと思うのです。
だってそこで日本人なら差別されないのかもしれないけど、それなら他の民族がその国では差別されているから。
人種差別は普遍的な問題。労働環境を考えるにあたり向き合っていかなくてはならない大事な話。海外で働くときには実務に加えてそういう問題を抱えて生きていく。
そこには抵抗はないか、ということ。
様々な問題はあるけど、異国でも夕日はいつだって優しく光っている。